【脱ステロイドは正しい?】 ステロイドの正しい使い方とは?
ステロイドに対する考え方
アトピー治療として、病院で処方されるステロイドに関して、
どのようにお考えでしょうか?
だいぶ前にステロイド使用の是非が話題になり、
ステロイドを使うことで、皮膚がごわごわになり
色が黒くなってしまうという噂がありました。
しかしながら、この認識は正しい使い方を知らず
誤解から生じていることです。
結論からいうと、炎症をおさえるために
ステロイドを使用することは、初期処置として
正しいことだと思います。
ただし、効果があったからといって、
ずっとステロイドを使い続けることは
間違っています。
そのまま使い続けることが、副作用につながります。
なぜなら、ステロイドは炎症をおさえるために
使うものだからです。
ステロイドの使い方
そもそも、アトピーは正確には アトピー性皮膚炎といい
皮膚が炎症をおこしている状態です。
炎症が激しく、かゆみや赤みが強いときは
まず強いステロイド軟膏を塗って、早く炎症をおさえてから
徐々に軽いステロイド軟膏へと切り替えていくというのが
正しい使い方になります。
ステロイド軟膏の副作用を恐れて、弱いステロイド軟膏を
少量使用したところで、炎症をおさえる効果はありません。
炎症というのは、皮膚の内部で火事が起きているような状態ですので
最初に行うべきなのは、確実に火を消すことなのです。
つまり、炎症をおさえるためには、強いステロイド軟膏を使って
確実に炎症の元を消すことが重要になります。
炎症の元を消した後は、保湿を行いながら、皮膚を再生させて
いくのが正しい流れということになります。
つまり、かゆみや炎症が残ったまま掻きつづけていると、
いつまでたっても健全な皮膚は再生されません。
新しい皮膚を再生し定着させるためには、掻いてしまう期間を
できるだけ短くする必要があるということです。
同時に、十分な睡眠をとる生活を行なって、健康な新しい皮膚の
再生を促すことが大切になってくるのです。
それが本当の意味でのアトピー治療につながってきます。
*参考* ステロイドの強さは5段階
生活習慣を見直そう
アトピーはある意味 生活習慣病と考えるべきだと思います。
先進国の恩恵ではありますが、高タンパク質、高脂肪の食生活、
そしてさまざまなストレス、睡眠不足が原因だといわれています。
この生活習慣をすぐに変えることはなかなか難しいことです。
しかし治療と同時に、これをすすめなければ、アトピーを根治することは
できないと思います。
睡眠時間を変える
理想は、7時間から8時間寝ることです。
また夜更かしはせず、12時までには寝るのがベストです。
それは、体内の成長ホルモンの分泌が関係しており、
成長ホルモンは傷ついた皮膚の修復を促してくれます。
そのためには、深夜に当たる時間はしっかり眠って、
ホルモンの活動を促すことが大切です。
また、就寝前に熱い風呂への入浴は避け、できるだけぬるめの風呂に
するほうが、過乾燥によるかゆみを防ぎます。
ストレスに注意
アトピーにとって大きな影響となるものとして、
ストレスも見逃すことができません。
特に精神的ストレスがアトピーを悪化させることは
よくあります。
風邪などの病気、会社での対人関係、女性の妊娠からも
ストレスは生まれてきますので、注意が必要です。
よく言われていることですが、ストレスに対する最高の治療は
眠ることです。
睡眠にまさるストレス解消法はありません。
まとめ
脱ステロイド、脱保湿することでアトピーが治ると信じて
行っている方がいるようですが、かえって逆効果に思えてなりません。
脱ステロイドするから、アトピーが治るのではなく、
体の中から改善することで、徐々に脱ステロイドに
つながると考えるのが自然ではないでしょうか。
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